2008年7月アーカイブ

『センス・オブ・ワンダー』

 センス・オブ・ワンダーとは、美しいもの、未知なもの、神秘的なものに目を見はる感性のことをいいます。
私が最も尊敬するアメリカの生物海洋学者レイチェル・カーソンの遺作の題名が『センス・オブ・ワンダー 』です。
レイチェル・カーソン 』は、1962年『沈黙の春』を著して、環境の汚染と破壊の実態を世にさきがけて告発し、地球環境への人々の発想を大きく変えるきっかけをつくりました。発表当時、大きな反響を引き起こし、世界中で農薬の使用を制限する法律の制定を促す結果につながりました。
『センス・オブ・ワンダー』の中で、レイチェルは私たちに語りかけます。「子どもと一緒に雨の森に出かけてみましょう。自然は嵐の日も、おだやかな日も、夜も昼も、憂鬱そうに見える日も、子どもたちへの一番大切な贈り物を用意しておいてくれます。」・・・と。
 彼女は、多感な少女時代に作家を夢見つつ過ごし、大学で生物学を専攻し科学者の道を進むことになるのですが、いつの間にか彼女の中で文学と科学が融合され、詩情豊かな文章は多くの人々に愛されています。
 私は7年前に、先輩とNPOレイチェル・カーソン日本協会付属の「センス・オブ・ワンダー自然観察会」を立ち上げました。当初は年数回観察会を実施していましたが、ここ数年は7月下旬に山中湖近くの森をフィールドに、2泊3日でネイチャー・ウオッチングのプログラムを行っています。樹木や野草の名前はすぐ忘れてしまいます。私は、レイチェルが教えてくれた「知ること」は「感じること」の半分も重要ではないことを子どもたちに伝えていきたいと思っています。

※写真は The Sense of Wonder 「センス・オブ・ワンダー」の本の表紙と中の写真で氷にくるまれたキク科の枯花


冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記より 作者 Marin  環境・エコロジー

七夕(たなばた)

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7月7日の「七夕(たなばた)」が近づくと、毎年お天気が気になり始めます。また7日は二十四節季の「小暑」でもあり梅雨明けの時期とはいうものの、本格的な夏が来るまでもうしばらく。七夕の夜だけは、なんとか星空が見られるとよいのですが・・・。

牽牛(けんぎゅう:彦星)と織女(しょくじょ:織姫)が、一年に一度、天の川を渡り逢瀬を許される「七夕」の伝説は、今から2000年前には中国に存在したといいます。七夕は、桃の節句(3月3日)、端午の節句(5月5日)などと並ぶ五節句の一つで、物語の織女が機織り(はたおり)の名手であることから、機織りや裁縫が上達するようにと祈る中国の「乞巧奠(きっこうでん)」が催されるようになりました。それが奈良時代に日本へ伝わり、日本古来の「棚機津女(たなばたつめ)」の信仰と結びついたといわれています。棚機(たなばた)とは機織り機のことで、「棚機津女」とは神を迎えるために乙女が美しい布を織り、村人達のけがれを祓い(はらい)、収穫を祈る行事。こうして七夕の呼び名も「しちせき」から「たなばた」へと変わっていったのだそうです。

さて、日本各地で催される七夕祭り、あなたが楽しみにしているのはどこのお祭でしょう?私は、東北三大祭の一つ「仙台七夕まつり(8月6~8日まで開催)」。初めて仙台の七夕まつりに行ったときには、駅前のアーケードから一番町商店街などへ次から次へと七夕ストリートを移動して歩くため、途中で休憩をとりながら何時間もかけて見物して回ったものです。

七夕飾りといえば、竹笹に願いごとを書いた五色の短冊などが思い浮かびますが、仙台の場合は色とりどりの「くす玉」に吹流しを取り付けたもの。七夕にくす玉を飾るのは仙台のある商店主が考案したのが始りのようです。庭に咲いているダリアにヒントを得たのだとか。今では各地で見られるようになりましたが、発祥の地は仙台だそうです。華やかさにも目を奪われますが、「青葉城恋唄」にもあるように♪瀬音ゆかしき~杜の都~♪にふさわしい優美さに時間の経つのも忘れてしまいます。

お天気のことが気にはなりますが、せっかくの七夕、あなたも浴衣を着て、夕風に揺れる七夕飾りをくぐり抜けながらそぞろ歩き・・を楽しんでみてはいかがですか。

冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記より  作者 Nyan 季節の話題

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イラスト : 風と樹と空とフリー素材より「七夕」
http://kaze-sora.com/

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